わかっているのに吸うタバコ
みんなのドギルティ大全
私は毎朝タバコを吸う。朝の一服は最高だ。
空気はうまいし、タバコもうまい。
しかし私は知っている。タバコを吸うと便意が来る。
科学的根拠不明。でも来る。昨日も来た。 一昨日も来た。
なのに毎朝、「今日は大丈夫だろう」と思って吸う。
そして数分後、お腹がギュルギュル鳴り始める。
やはり来た。完全に知ってた。
「うまいなぁ」
と思いながら、
「なんで先にトイレ行かなかったんだ」
と後悔する。
幸せなのに苦しい。満たされているのに後悔している。
そして私は今日も、不格好な小走りでトイレへ向かう。
明日もたぶん同じことをする。学びはない。
朝の一服はやめられない。
報告日:2026年6月16日
報告者:しがない
発見の経緯
2026年6月15日~19日に行われたドギルティ大調査会にて、日本漠然研究学会調査員の しがない@ 世の中は不条理である が報告したドギルティ。
学会の研究
大分類
身体感覚類
中分類
嗜好品
小分類
喫煙と身体反応
ドギルティの要素
欲望先行行動
分析官ハマナカの考察
私自身、パイプを嗜むが、正直ニコチンには強くないため、夜間に吸うと寝つきが悪くなる。
しかし、やめられない。例えば、おいしいものを食べたあとに吸うタバコは格別だ。
その味を忘れられず、寝られないのがわかっていても吸ってしまう。
「わかっているのに、どうしても選んでしまう」という欲望に抗えない状態が、ドギルティのスパイスとなる。
逆説的に、ここで我慢できてしまうくらいの欲望では、ドギルティにはたどり着けないとも言えるだろう。
備考
非喫煙者ながら、探索官のさかまさみは、このドギルティにえらく感銘を受けていた。
「お腹の弱い私は『きっとダメだろうな』と我慢してきたことがたくさんある。でも、しがないさんはお腹がギュルギュル鳴っていても『うまいなあ』と、楽しみが勝っている。そこに余裕があって、尊敬しちゃいました」。
デメリットを超えるメリットを享受すること。これもドギルティの嗜み方なのである。
みんなのドギルティ大全 vol.1(2026年6月15日~6月19日)
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