人知を超えた「見えない力」の感知の仕方を「宿る」という視点からモデル化する考え。
この場合の「宿る」は、自分自身に宿るもののほか、モノ、風景などに宿っているものを知覚することも指す。
「自身に神が宿るのを自覚する」、「あの場所に何か宿っているのを感知する」といった、各々のスタイルを分類する。
発見者:ハマナカ
発見の経緯
個人の中に複数の人格が存在する「ワタシマルチアカウント理論」の派生の概念として発見。
複数人格が宿る個人は、いわば「国家」のようなものであり、「国家」には「宗教」があるとハマナカは主張。
特に、創作においてその傾向が顕著に現れると述べる。
ハマナカは、創作の最中に自身に神が宿る瞬間があると主張。
対するどてらいは、「見えない力は信じるが、自分に宿ったことはない」と、回答した。
双方の主張から、学会は「アカウント国家における宗教感」は、「見えない力=人知を超えた力」がどう宿るかに影響を受けると判断。
個々人による「宿りモデル」があると考え、研究対象とすることに決めた。
用法
人知を超えた見えない力や存在をどのように認知しているかをモデル化している考え方。
自身がどのモデルに属しているかを認識することで、「集中」や「閃き」のきっかけ、傾向を理解しやすくなる。
学会でもまだ研究中ではあるが、マイスターたちのモデルをいくつか紹介する。
神降ろしモデル
紙折り・ハマナカのモデル。
ある一定の集中力を超えた瞬間に自我が飛び、何かが宿ったかのように身体が動く。
ハマナカはこの瞬間を「神が宿る」と例えていて、気が付いた時には折り紙作品が完成している、ということが多々あるという。
普段から試行・試作を繰り返しているハマナカだからこそ、蓄積された大量の身体知から、無意識で最適解を組み合わせる作業をしていると考えられている。
八百万コンタクト・ハーモナイズモデル
写真家・さかまさみのモデル。
人知を超えた見えない何かの存在を認知し、接続と調和を試みる。
ネーミングは「万物に神が宿っている」という神道の考えをモチーフにしている。
さかは日常でふと、心惹かれる風景や光景と出会えた時、そこには「見えない何かが宿っている」と認識。
ファインダーを向けることでコンタクトを試み、うまく調和が出来た時、その写真は手ごたえのある作品になるという。
逆に、接続できても調和がうまくいかない場合もある。
八百万ニュートラルモデル
漠然マイスター・どてらいのモデル。
作品を仕上げた後に見えない存在や力を感知する。
「万物に神は宿っている」という考えはさかの八百万コンタクト・ハーモナイズモデルと同じだが、八百万ニュートラルモデルの場合、自身で感知したり、接続を試みたりすることはなく、あくまで受動的であることが異なる。
物書きであるどてらいは、執筆して筆を置いた直後に発動することが多い。
曰く「執筆中に神様は現れない。頑張っていい文章を書き切った時に、原稿の陰から『いい文章だぞ』と声をかけてくれる」。
また、どてらいは見えない力や存在を普段から探したり、接続を試みたりもしないらしい。
曰く、「探している時は神様は現れない。ごほうびみたいなもん」とのこと。
学会の研究
今回紹介したモデルは一例であり、実際にはもっと多様な宿りモデルが存在していると学会は考えている。
日本漠然学会分析官のハマナカは「集中がポイント」と分析している。
「それぞれの集中の入りやすさ、深さ、持続時間などが宿りモデルの傾向に大きな影響を与えている」。
例えば、ハマナカは集中が深く、長く続くタイプだが、どてらいは深く入り込むものの、持続時間は短め。
そんな二人の宿りモデルは、やはり大きく異なっている。
また、ハマナカはゼロからイチを作るのを得意とするが、さかとどてらいは苦手な傾向がある。
奇しくも、ゼロイチではない二人は八百万モデルに属しているため、何らかの因果関係があると考えられる。
自身のモデルがどのようなものか自認することによって、日常生活や仕事、創作など、何かに取り組む際のスタイルが見えやすくなるため、学会では期待が高まっている。
備考
どてらいは「今のところ、学会には見えない力がある派しかいないけど、そういうものはない、という宿りモデル。いわゆる『無神教モデル』とかあったら面白いと思う」と、語っている。
また、さかは「どてらいさんと物の見方や価値観の話をしていると、入口は同じだけど、最終的な着地点が違う、ということが多くて。同じ八百万モデルだけど、微妙に違うことが影響しているのかも」と、興味深い見解を語っている。
類義語
対義語
なし
参考資料
Podcast
論文
現代における人格の複数化および複数人格状態のモデル化について ―合議制モデルからアカウント国家モデルまで―
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