バク然らいぶらり サテライトスタジオ
バク然らいぶらり サテライトスタジオ Podcast
脳内で何人かの自分が会話してるよね、という話
0:00
-32:25

脳内で何人かの自分が会話してるよね、という話

僕たちの合議制モデル思考 漠然#2

漠然#1でハマナカの語った「合議制モデル思考」を今ひとつ理解できなかったどてらい。

解説を聞いているうちに思いもよらぬ展開に……?

上質な漠然を求めて取り留めのない話を展開する漠然マイスターの二人。

「ひとり紙折りファクトリー」、「箱庭と現実の境界線」、「随時更新『人間図鑑』」など、今日も短編小説のような漠然トークをお楽しみください。

毎週金曜20時公開です。

要約

00:00 ひとり紙折りファクトリー

漠然#1でハマナカが語った「合議制モデル思考」がよくわからなかったどてらい。改めて説明を求めるところから、話はハマナカの折り紙制作時の思考へ。頭の中に複数の視点や人格が同居し、さらに「紙」というアクターとも対話しながら、折る・開く・試すを繰り返していく。ひとりで折っているようで、脳内では小さな紙折りファクトリーが稼働しているのだった。

05:11 言語化と語彙データベース

折り紙の経験が積み上がることで、ハマナカの頭の中には3Dソフトのような紙のモデルができているという。そこから、話は言葉や語彙のデータベースへ。どてらいは、語彙力とは単に言葉を知っている量ではなく、どの言葉をどう組み合わせるかの問題でもあると語る。GoogleやAIに助けを求めながら、自分の仕事は組み合わせを考えることだと整理していく。

10:45 僕たちの合議制モデル思考

取材時のどてらいは、相手と向き合う主観の自分と、読者や媒体を意識する客観の自分を同時に動かしている。企画、取材先、読者、自分の納得感。そのすべての落としどころを探る作業は、まさに合議制モデルそのものだった。ハマナカの説明によって、どてらいの中にも「脳内議会」が存在していたことが判明する。

15:34 箱庭と現実の境界線

ハマナカは、人はそれぞれ自分の中に世界の箱庭モデルを持っていて、現実での失敗によってその箱庭を更新しているのではないかと語る。どてらいは、取材やたこ焼き居酒屋での接客経験を通して、人との距離感や踏み込み方を学んできた。自分の箱庭ではうまくいくはずだったことが、現実では違う。そのズレこそが、世界モデルを育てていく。

19:36 随時更新『人間図鑑』

どてらいの中には、人間を分類する「人間図鑑」のようなものがある。話し方、振る舞い、距離感から、この人はどの分類に入るのかを自然と見ている。一方でハマナカは、分類を超えてくる存在に出会うことこそ面白いと語る。新種を発見するように、人間図鑑は随時更新されていく。分類の狭間を認めることが、人間理解を豊かにするのだ。

28:28 物書きのジレンマと詩(うた)の世界

漠然とした感覚は、言語化した瞬間に漠然ではなくなってしまう。物書きとして「伝わる言葉」を求めるどてらいは、そのジレンマを語る。話は短歌や詩、歌詞の世界へ。ハマナカは、ヨルシカの歌詞を例に、言葉が意味だけでなく情景や余白を運ぶことの面白さを語る。商業文と詩的表現の違いから、言葉というメディアの奥行きが見えてくる。

漠然なる気付き

  • 合議制モデル思考は、特別な天才だけのものではなく、取材や文章作成の中でも自然に起きている可能性がある。読者、媒体、取材先、自分の納得感を内面で照合している時点で、すでに脳内議会は開かれている。

  • 折り紙をしているハマナカの頭の中では、言葉ではなく「操作」が言語になっている。紙の厚み、抵抗、折れなさ、開き方。そうした感覚と対話しながら作業しているのが面白い。

  • 経験とは、完成品のデータだけでなく、過程・失敗・感覚・因果関係のデータベースを増やすことでもある。うまくいった形より、うまくいかなかった時の紙や人間の反応こそ、モデルを更新する材料になる。

  • 物書きの仕事も、折り紙と似ている。頭の中の完成イメージを現実にぶつけ、取材先や読者や媒体から返ってくるフィードバックによって、文章の形を少しずつ調整していく。

  • 「箱庭と現実の境界線」はかなり重要。自分の中の世界モデルが現実とズレたとき、人は失敗する。しかし、その失敗によって箱庭が更新されるなら、失敗は世界を広げるためのアップデートでもある。

  • どてらいの中にある「人間図鑑」は、取材者としてかなり強い武器。ただし、分類に頼りすぎると未知の人間を見落とす。図鑑に載っていない新種に出会った時こそ、漠然学会としては歓喜すべきである。

  • タグ付けや分類は便利だが、それだけでは人間も世界も痩せていく。同じ豚肉でも毎日違うし、同じ人間でも毎日違う。分類と例外のあいだに、たぶん豊かさがある。

  • 漠然とした感覚は、言葉にした瞬間に少し形を変えてしまう。けれど、それでも言葉にしようとする営みがあるから、誰かと共有できる。物書きのジレンマは、バク然らいぶらりそのもののジレンマでもある。

  • 詩や歌詞は、言葉が情報以上のものを運ぶ場所。意味だけでなく、情景、余白、音、匂い、心の揺れまで運べるとき、言葉はかなり不思議なメディアになる。

本日の漠然マイスター

ハマナカ

紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある。マイスターとしては研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。

ハマナカのInstagram

どてらい

物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。最近、古畑任八郎という人格が発現した。漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられるし一時的な記憶の塗り替えも可能。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。

どてらいのInstagram

インフォメーション

もとむ! 投書(メール)職人!

あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。
こちらの投書箱にどしどし投げ込んで!
漠然マイスターが、番組内で言葉にします!
図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?

漠然投書箱

ホームページもみてね

漠然マイスターたちが日々研究している内容がここに!

まさに漠然らいぶらりの本拠地だ!

バク然らいぶらり

このエピソードについてのディスカッション

Userのアバター

もっと続けますか?