「ガスメーターが好きすぎて……」
ZINE FEST TOKYOで出会った“ガスメーター大好きお姉さん”こと写真家・さかまさみさんがやって来た!
「写真家・さかまさみはガスメーターに魅せられて」、「工事現場を勝手に見守る女」、「魚と私の1 on 1」、「スキマのマリョク」など、ハマナカ・どてらいとは別の高い漠然力を持つさかさん。
放送終盤では「漠然マイスター」なる称号を与えられるなど、新たな展開も……?
上質な漠然を求めて取り留めのない話を展開する短編集のような戯言。
今日はいつもより少し賑やかにお送りいたします。
要約
00:00 その足取りの軽やかさ、羽の如し
今回は、ZINE FEST TOKYOで出会った写真家・さかまさみがゲストとして登場。ガスメーターをこよなく愛する“ガスメーター大好きお姉さん”として、ハマナカとどてらいの前に軽やかに現れる。初対面時から漂っていた独特の観察眼とフットワークの軽さに、早くも漠然マイスター候補の気配が立ち上がる。
03:29 魚と私の1on1
話題は、焼き魚との向き合い方へ。食べる対象であるはずの魚と、なぜか一対一で向き合ってしまうさかまさみ。魚をどう食べるか、どこから箸を入れるか、どこまできれいに食べるか。その小さな葛藤から、「食べる」という行為に潜む対話性が見えてくる。魚と私の1on1、それは食卓に生まれる謎の面談である。
09:34 写真家・さかまさみはガスメーターに魅せられて
さかまさみが語るのは、ガスメーターへの愛。普段は風景の端に置かれ、誰からも主役として見られないガスメーター。しかし、そこには場所、時間、建物、生活の気配が宿っている。配管、数字、金属の質感、佇まい。写真家としての視線が向いた瞬間、ガスメーターは単なる設備ではなく、街に潜む小さな物語になる。
13:32 「ガスメーターとの一期一会」という楽しみ方
さかまさみにとって、ガスメーターとの出会いは一期一会。同じ場所へもう一度会いに行くというより、その時その場所で「この子いい」と思った瞬間を大事にする。写真に残すのは、対象そのものだけではなく、その時の空気やときめきでもある。ガスメーターそのものを布教したいというより、それぞれが自分だけの「この子」を見つける楽しさを共有したいのだ。
23:07 工事現場を勝手に見守る女
ガスメーターだけでなく、工事現場にもさかまさみの視線は向かう。日々変化し、少しずつ姿を変えていく工事現場を、勝手に見守ってしまうという感覚。完成された建物ではなく、途中の状態にあるものへの関心。そこには、未完成だからこそ見える構造、仮設の美しさ、変化していく街への愛着がある。
26:21 余白と矛盾と漠然と
話は、さかまさみが惹かれるものの共通点へ。ガスメーター、工事現場、魚、スキマ。どれもわかりやすく美しいものではないが、妙に引っかかる余白がある。説明しきれない矛盾や、役割から少しはみ出した魅力。ハマナカとどてらいは、そこにかなり高い漠然力を見出していく。さかまさみの視線は、世界の余白に潜む小さな発光体を拾っている。
32:34 わかり合えない魚と私
再び魚の話へ。焼き魚と向き合う時、人は本当に魚のことを理解しているのか。食べる側と食べられる側のあいだには、決して越えられない隔たりがある。それでも、骨を避け、身を探し、皿の上で魚と向き合う。わかり合えない相手と、それでも一対一で向き合ってしまう感覚。食卓の小さな漠然が、妙に哲学めいてくる。
38:24 ライク・ア・シツガイキ アンド ソトカイダン
好きなものの話は、室外機や外階段へ。建物の外側にありながら、生活や構造を支えている存在。見ようとしなければ見過ごしてしまうが、気づくと妙に気になる。室外機、外階段、配管、ガスメーター。街の裏側にむき出しになった機能美が、さかまさみのセンサーに引っかかる。そこには、飾られていないものが持つ剥き身の魅力がある。
43:41 スキマのマリョク
さかまさみの関心は、スキマにも向かう。建物と建物のあいだ、街の端、意図されていない空間。そこには、誰かが作ろうとしたわけではない偶然の形がある。スキマは、都市の余白であり、見落とされた舞台でもある。きれいに整えられていないからこそ、想像が入り込む余地がある。スキマのマリョク、かなり強い。
50:47 次のZINE FEST TOKYOで必ず会おう
話は、ZINE FEST TOKYOでの出会いと、今後の活動へ。自分の偏愛をZINEという形にして出すこと、その場で誰かと出会うこと、思いがけない反応を受け取ること。さかまさみの活動は、作品を作って終わりではなく、誰かの興味や視点と交差することでさらに広がっていく。次のZINE FEST TOKYOでまた会おう、という約束めいた気配が漂う。
53:30 これから私は「漠然マイスター」
さかまさみの語る漠然は、ハマナカやどてらいとはまた違う角度を持っていた。ガスメーター、魚、工事現場、スキマ。日常の中にある、見過ごされがちなものへ独自のフィルターをかけていく力。その高い漠然力を受け、さかまさみには「漠然マイスター」の称号が与えられる。本人が望んだかどうかはさておき、学会は新たな仲間を得た。
58:53 ビジュアルで捉える漠然感
最後は、さかまさみの漠然力の特徴へ。ハマナカやどてらいが言葉や構造で捉えようとする一方、さかまさみはビジュアルで漠然を捉えている。見た瞬間のときめき、写真に残したいと思う衝動、そこにいるものとの一期一会。言葉になる前の感覚を、視覚として掴み取る力。漠然は、言葉だけでなく、写真や視線によっても研究できるのだ。
漠然なる気付き
さかまさみの漠然力は、ハマナカやどてらいとは違う。構造や言語で捉えるというより、ビジュアルと直感で世界の引っかかりを見つけている。
ガスメーターは、ただの設備ではなく、街の生活や時間を背負った存在として見ることができる。見方を変えると、世界の端にあるものが急に主役になる。
「ガスメーターとの一期一会」はかなり重要な楽しみ方である。同じものを再訪するより、その時その場所でときめいた瞬間を大事にする。鮮度重視の偏愛だ。
魚と向き合う食卓には、謎の対話性がある。食べる側と食べられる側はわかり合えないが、それでも一対一で向き合ってしまう。焼き魚は静かな面談相手なのかもしれない。
工事現場を勝手に見守る感覚は、未完成のものへの愛である。完成品ではなく、変化の途中にあるものに惹かれる人は、街の生成過程そのものを見ている。
室外機、外階段、配管、ガスメーターには、飾られていない機能美がある。見られるために作られていないものほど、妙な強さを持っている。
スキマには、都市の余白が詰まっている。誰かが意図して作ったわけではない空間だからこそ、想像が入り込み、漠然が発生しやすい。
ZINEは、偏愛を外に出すためのかなり良い器である。自分だけの好きなものを形にすると、同じ匂いを持つ人と出会える可能性がある。
漠然マイスターは、出願していなくても認定されることがある。高い漠然力を見せた者は、学会に捕獲される。恐ろしい制度である。
第5.5回は、さかまさみという新しい観測者によって、バク然らいぶらりの研究範囲が一気に広がった回だった。言葉だけでなく、写真でも漠然は掴める。
本日の漠然マイスター
ハマナカ
紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある。マイスターとしては研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。
どてらい
物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。最近、古畑任八郎という人格が発現した。漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられるし一時的な記憶の塗り替えも可能。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。
さかまさみ
写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。焼き魚との対話に悩む繊細な性格。
漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトのインパクトが大きければ大きいほどまっしぐらに走る。まさに「思い込んだら一直線」の瞬間最大風速系マイスター。
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