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頭の中の本棚が、自分自身を作っている
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頭の中の本棚が、自分自身を作っている

オレライブラリを語り合おう! 漠然#35

今回のテーマは「オレライブラリ」。

自分の脳内に蓄積された本、漫画、映画、音楽、哲学、体験。
つまり、現在の自分を構築するディレクトリを「オレライブラリ」と呼ぶ!

提唱者であるハマナカをはじめ、どてらい、さかまさみもそれぞれのライブラリを開架!

『ハリーポッター』、『ユニコ』、『ナルニア国物語』、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』、『鋼の錬金術師』、『Mr.Children』、『カント』など……

それぞれのオレライブラリを紐解くことで、人物の根っこが見えてくる。
まさに、本棚こそ人格を投影しているものなのだ!

ラストには、リスナー参加型新企画「漠然投書マイスター シングルスターライセンス」のお知らせも!

今日もお聴き流しください。

要約

00:00:00 オレライブラリを語り合おう!

ハマナカが最近ホームページに書いた「オレライブラリ」の話からスタート。オレライブラリとは、自分が読んできた本、触れてきた知識、記憶に残っている作品や体験を、自分専用の図書館として捉える概念。単なる本棚ではなく、物を考える時、人と話す時、文章を書く時に参照する内なる資料室のようなものとして説明される。どてらい、さかまさみもそれぞれのライブラリ感覚を共有していく。

00:02:37 リベラルな価値観を育んだ『ハリーポッター』

ハマナカが最初に挙げたのは『ハリーポッター』シリーズ。小学生の頃に初めて触れた長編作品として、物理的な本の厚みにまず圧倒されたという。魔法界とマグルの世界、多国籍な社会、差別や共生の描写、さまざまな種族や価値観が同居する世界観。それらが、ハマナカの中にリベラルな感覚や、他者をフラットに見る姿勢を植えつけたのではないかと話が広がる。

00:06:30 別世界を覗けば、現実世界と自分のつながりが見える

さかまさみは、幼少期に何度も見た『ユニコ』や『ネバーエンディング・ストーリー』、読み聞かせで触れた『ナルニア国物語』を挙げる。今いる世界だけでなく、どこか別の世界があるかもしれない。棚の奥、壁の向こう、扉の先に別世界がつながっているかもしれない。そんな感覚が、幼い頃から自分の中にあったと語る。生と死、精神世界、別世界、本当の幸せといったテーマが、さかまさみのライブラリの根にあることが見えてくる。

00:08:59 勇者とは勇気ある者 そして勇気とは打算なきもの

どてらいが挙げたのは、ジャンプ黄金期に連載されていた『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。ゲーム『ドラゴンクエスト』の世界観を借りながら、単なるコミカライズではなく、少年漫画として厚みのある物語に仕上がっている点に感動したという。特に「勇気」という言葉に対して、子どもにもわかる形で深い解釈を与えてくれた作品として語られる。勇気、正義、仲間、成長といった言葉を、どてらいの中にちゃんと根づかせた作品だった。

00:13:25 鋼の錬金術師が教えてくれたもの

話は『鋼の錬金術師』へ。ハマナカは、エドワード兄弟の物語から、命、代償、倫理、戦争、後悔、次世代への願いといった価値観を受け取ったと語る。人体錬成によって失った体を取り戻す旅、等価交換の法則、過去の戦争を背負った大人たちの言葉。少年漫画でありながら、簡単には割り切れない現実や、伝えること・理解することの難しさが描かれている。どてらいも原画展でグッズを買い込むほどの熱量を見せ、ハガレン談義は濃く広がっていく。

00:24:15 鬱屈青年期ライブラリ

さかまさみの青年期ライブラリは、『山田詠美』、『村山由佳』、『江國香織』など、やや暗めで、恋愛、死の香り、身体性、他者との境界線を扱う作品が中心だったと語られる。さらに、スピリチュアル系に傾倒した時期や、瞑想合宿に参加した経験も共有される。自分と世界の境界、物質と精神の境界、見えているものだけがすべてではないという感覚。幼少期の別世界感覚が、青年期には精神世界や身体感覚の探求へとつながっていく。

00:30:00 本当の自分なんてどこにもいないような気がしてる

ハマナカは『カント』の『純粋理性批判』入門を通じて、人間の認識や世界の存在を考えるようになったと語る。物があるから認識するのではなく、自分が認識するから世界が立ち上がるという考え方に触れ、自分の認識次第で世界が変わるという感覚を得たという。一方どてらいは、『Mr.Children』の『幸せのカテゴリー』の歌詞から「本当の自分なんてどこにもいない」という考えに強く影響を受ける。いじめの経験も重なり、自分は周囲との関係性によって構築されるものだと考えるようになったと語る。

00:40:59 折紙身体認識向上計画

ハマナカは折り紙を通じて、自分の思い通りにならないものに向き合い、スキルや設計、相対的なバランスを分析する感覚を身につけたと語る。大きな紙を使えば複雑なものが作れる、という単純なスケールアップではなく、限られたサイズの中で余白や比率をどう使うかという発想の転換があった。一方さかまさみは、整体や体調管理の経験から、自分の体は自分で向き合わないと誰もどうにもしてくれないと学んだという。体が整うことで精神も整い、自分に責任を持てるようになった感覚が語られる。

00:49:34 揺らぐ現実

話はSFへ。ハマナカは、ファンタジーやSFを通じて、現実とは少し違う世界を想定することで、自分たちの現実を相対的に理解しやすくなると語る。『ピーター・ワッツ』の『巨星』や『ブラインドサイト』を例に、集合知性、人間の認知の脆弱さ、自由意志への問いなどが紹介される。どてらいも、自分自身が本当に現実にいるのか、自分とは何なのかを考える感覚に共鳴する。さかまさみも、見えない場所で他者が本当に生活していることを想像する難しさに触れ、現実認識そのものが揺らいでいく。

01:00:01 新企画・漠然投書マイスターライセンス

オレライブラリは一度語って終わりではなく、定期的に更新していくと面白いのではないかという話に。最近読んだ本、聴いたポッドキャスト、影響を受けた作品など、ライブラリは常に増えていく。さらに番組から、リスナー参加型の新企画「漠然投書マイスター シングルスターライセンス」のお知らせも。投書箱に送られた投稿が番組内で読まれ、通算89通に達するとライセンスが授与されるというルールが発表される。メール職人たちへの挑戦状が、ここに静かに投げ込まれた。

漠然なる気付き

  • オレライブラリは、単なる好きな本リストではない。自分が物を考える時、話す時、判断する時に無意識に参照している、内なる資料室のようなものだ。

  • 幼少期の作品は、想像以上に深く世界観を作っている。『ハリーポッター』はハマナカに多文化共生の感覚を、『ナルニア国物語』や『ユニコ』はさかまさみに別世界の存在感を、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』はどてらいに勇気や物語の厚みを植えつけていた。

  • 少年漫画はかなり強い倫理教育装置である。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』や『鋼の錬金術師』は、勇気、代償、命、戦争、他者理解といった重いテーマを、子どもにも届く形で渡してくれる。

  • さかまさみのライブラリは、生と死、精神世界、身体性、見えない世界との接続に強く反応している。ずっと別世界の扉を探している人なのかもしれない。

  • ハマナカのライブラリは、アップデートの軌跡として見える。『ハリーポッター』、『カント』、折り紙、SFを経由しながら、自分の認識やスキルを更新していく物語になっている。

  • どてらいのライブラリには、「本当の自分はない」という感覚が強く根づいている。自分は固定されたものではなく、人や環境との関係で構築されるものだという考え方が、かなり早い段階で入っている。

  • 折り紙は、ハマナカにとって単なる趣味ではなく、世界の捉え方を変える思考訓練でもあった。サイズを大きくするだけではなく、比率や余白を変えることで可能性が広がる。これは人生にも応用できそうだ。

  • 体と精神は別々ではない。さかまさみが整体や身体との向き合い方から得た気付きは、精神世界への関心と地続きに見える。コップのひびが塞がっていくような回復の話だった。

  • SFは、現実逃避でありながら、現実理解の道具でもある。少し違う世界、違う生命、違う認識モデルを考えることで、自分たちの世界の輪郭が見えてくる。

  • オレライブラリは定期更新に向いている。読んだ本、観た映画、聴いた音楽、出会った概念によって、人の内なる図書館は増築され続ける。これは番組の定番企画になりそう。

  • 漠然投書マイスター シングルスターライセンスは、リスナー参加のかなり良い導線。単に投稿を募集するだけでなく、読まれた数が積み上がることで、メール職人としての道が開かれる。

本日の漠然マイスター

ハマナカ

紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある。マイスターとしては研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。

ハマナカのInstagram

どてらい

物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。最近、古畑任八郎という人格が発現した。漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられるし一時的な記憶の塗り替えも可能。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。

どてらいのInstagram

さかまさみ

写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。焼き魚との対話に悩む繊細な性格。
漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトのインパクトが大きければ大きいほどまっしぐらに走る。まさに「思い込んだら一直線」の瞬間最大風速系マイスター。

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さかまさみのInstagram

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