今回は熱波師のちみさんがゲストに登場!
「寒い日に暖房の効いた部屋でキンキンに冷えたアイスを食べた時の罪悪感と幸福感はなぜ」と、シンプルでありながら奥深い漠然を持って来た!
ハマナカ、どてらい、さかまさみとともに、それぞれの罪悪感と幸福感が合わさった感情「ドギルティ」について語り合う!
もちろん熱波師についても深掘り!
サウナ―を癒しまくる熱波師の仕事とは?
ロウリュ、アウフグース、体感温度、安全管理、薪サウナ、そして水風呂の羽衣まで。
ゲスト回恒例の漠然マイスター試験もやっちゃうぞ!
要約
00:00:00 温室アイスの比類なき罪悪感
今回は、マイスターネーム・ちみさんから届いた投書をさかまさみが読み上げるところからスタート。暖房が効いた部屋でキンキンに冷えたアイスを食べた時、とてつもない罪悪感と幸福感を覚えたという。冬なのに、人工的に温かい部屋で、あえて冷たいものを食べる。この贅沢さと背徳感の混ざった感覚に、ハマナカ、どてらい、さかまさみが食いついていく。温室アイスは、ただのデザートではない。ぬくぬくの室内で冷たい甘味を体に通す、小さな罪の儀式なのだ。
00:05:12 それぞれのドギルティスタイル
ちみは、食べた瞬間に「やっちまった」と気づき、その罪悪感ごと楽しむタイプ。一方さかまさみは、買う前から「ぬくぬくの部屋で食べるぞ」と背徳感を狙いにいくタイプ。どてらいは罪悪感というより「こんな食べ方を思いついた俺」という全能感を覚えるタイプで、ハマナカは温度差や食感の複雑さを攻略して楽しむタイプだった。納豆ご飯の温度差、とんかつのソースをかけるタイミング、深夜のカップラーメンとポテチと缶ビール。罪悪感と幸福感が合体した「ドギルティ」は、人によって発生条件がかなり違う。
00:13:52 サウナのヒーラー・熱波師のおしごと
話は、ちみの本業である熱波師へ。熱波師とは、サウナ室で発生した蒸気を、お客様に届ける仕事。サウナストーンに水やアロマ水をかけるロウリュによって蒸気を生み、その蒸気をタオルでコントロールして風として届ける。熱波には流派やスタイルがあり、タオルをくるくる回す技を見せるものもあれば、ひたすらお客様に風を届けるものもある。ちみは、その両方の良いところを取り入れたハイブリッド型。しかも熱波師には資格があり、座学では安全管理やお客様の体調を見る心得も学ぶという。熱波師は、ただ熱い風を送る人ではなく、サウナ室のヒーラーでもある。
00:20:52 YOUは何ゆえ熱波師に?
ちみが熱波師になったきっかけは、前職の会社にあったサウナ部と熱波隊だった。尊敬していた上司がサウナ好きで、その人と仲良くなるために、勢いで熱波師の資格を取ったという。さらに、もともとサウナに通う中で熱波を受け、外気浴で過去最高に整った経験があった。仕事のストレスがどうでもよくなるような解放感。その体験が、熱波への興味を強くした。そして今は、仰いだ瞬間にお客様の緊張がほぐれる顔を見るのがたまらなく好きだと語る。いい風を送れた時、お客様も「いい風が来た」という顔をする。その一瞬に、熱波師としての喜びがある。
00:27:09 サウナ―ご用達検索サイトで熱波を探せ!
熱波やアウフグースを受けられるサウナはどう探せばいいのか。ちみは、サウナー御用達の検索サイトを紹介する。検索条件でアウフグースや熱波を選べば、該当する施設を探せるという。さらに、サウナ界のディズニーランドとも呼ばれる男性専用施設や、爆風ロウリュが楽しめる施設など、おすすめサウナの話題へ。サウナ室のストーブにも個性があり、「蒸気ランプ」という言葉にハマナカとどてらいは大興奮。熱波は、ただ暑いだけではない。施設、ストーブ、蒸気、風、体感温度が絡み合う、かなり奥深い体験だった。
00:31:07 罪悪感の根源は、幼少期にあり?
なぜ、サウナで整うことには罪悪感がないのに、冬のアイスには罪悪感があるのか。ちみは、小さい頃に父親とコンビニへ行き、冬にアイスを買ってもらった記憶を思い出す。母親には怒られるかもしれないけれど、父親が「いいんだよ、食べちゃおうぜ」と一緒に食べてくれた。その記憶が、冬アイスの「いいのかな、でも食べちゃおう」という感覚につながっているのではないか。ハマナカは、子どもの頃に内面化した規範を破る時に背徳感が生まれるのではないかと分析する。ドギルティは、幼少期の禁止と許可の記憶から発生している可能性がある。
00:38:55 サンタ、いつまで信じてた?
ちみのもうひとつの漠然は、「サンタさんはなぜ小さい子どもたちの心を強く揺さぶるのか」。子どもはサンタクロースを信じている間、少なくとも冬のあいだはお利口にしようとする。さかまさみは、サンタを試すために手紙やプレゼントを確かめていた話をする。ちみは小学校5年生まで信じており、母親から「うちのサンタさんは小5までです」とかなり丁寧にネタバラシされたという。ハマナカとどてらいも、弟がいる都合で早めに大人側へ引き込まれた記憶を語る。サンタは、子どもにとって不思議な力の象徴であり、信じる力そのものだった。
00:48:47 クリスマスは死にました
話は、世界サンタクロース協会や認定サンタの過酷な試験へ。どてらいは、アジアで唯一の公認サンタとして知られる人物の話や、サンタになるためには体重、実技試験、サンタクロース語の面接、さらに報酬を得てはいけないなど、厳しい条件があることを語る。その後、現代のクリスマスは昔ほど盛り上がらなくなったのではないかという話へ。ハロウィンのように自分が主役になれるイベントに比べ、クリスマスはイルミネーションやケーキなど、体験がやや画一的になりやすい。どてらいは、かつてラジオ番組に「クリスマスは死にました」という不幸話を投稿していた思い出を語り、そこからハガキ職人、物書きへの道まで話が広がっていく。
00:54:26 熱波師ちみは八王子で風を巻き起こす!
再び話はサウナへ。ちみは現在、東京・八王子のサウナ施設で熱波師として活動している。そこでは薪サウナが楽しめるという。電気ではなく薪を燃やすことで、体の中に熱が入っていくような独特の感覚があるらしい。さらに、冷たい水風呂に入った時に体の周りにできる「羽衣」の心地よさも語られる。サウナは、体を温め、水風呂で冷やし、外気浴で整うだけではない。肩書きや役職を脱ぎ、裸の状態で向き合うことで、人と人との距離が近くなるコミュニケーションの場でもある。サウナの魅力は、身体だけでなく関係性まで温めるところにあった。
01:06:07 いざ! 漠然マイスター試験!
最後に、今回の投書と収録そのものが漠然マイスター認定試験だったことが明かされる。投書は筆記試験、収録での対話は実技試験。ちみは、冬アイスのドギルティという秀逸な漠然を持ち込み、さらに熱波師としての世界もたっぷり語ったことで、見事に漠然マイスターとして認定される。合格証を受け取り、新たな仲間となったちみ。ドギルティ、熱波、サウナ、サンタ、クリスマス。罪悪感と幸福感の隙間から、またひとり濃い漠然マイスターが誕生した。
漠然なる気付き
暖房の効いた部屋でキンキンに冷えたアイスを食べる行為には、幸福感と罪悪感が同時にある。これが「ドギルティ」の入り口である。
ドギルティは、ただ悪いことをしている感覚ではない。罪悪感があるからこそ、幸福感の輪郭が濃くなる。背徳感は、快感の調味料でもある。
ドギルティの発生条件は人によって違う。食べた瞬間に罪を感じる人、買う前から罪を楽しむ人、罪ではなく全能感を覚える人、温度差や食感の攻略を楽しむ人がいる。
ハマナカの食べ物の楽しみ方は、かなり攻略型である。納豆ご飯の温度差、とんかつのソースをかけるタイミングなど、自分の中の最高状態を作り出すゲームに近い。
熱波師は、ただタオルで熱い風を送る人ではない。蒸気、風向き、体感温度、お客様の顔色、安全管理まで見る、サウナ室のヒーラーである。
ロウリュやアウフグースには流派やスタイルがある。技を見せる熱波、ひたすら風を届ける熱波、その両方を組み合わせるハイブリッド型。熱波の世界は思っていた以上に武術っぽい。
ちみが熱波師になったきっかけは、尊敬する上司と仲良くなりたいという動機だった。入口は少し浅はかでも、本気で資格を取りに行く行動力はかなり強い。
熱波を送る喜びは、お客様の表情がふっとほぐれる瞬間にある。いい風が送れた時、受ける側の顔も変わる。サウナ室には、目だけのコミュニケーションがある。
罪悪感の根源には、幼少期の記憶が関係している可能性がある。子どもの頃に禁じられていたこと、親に許されたこと、その境界が大人になってからのドギルティを作る。
サンタクロースは、子どもにとって願望と規範の装置でもある。プレゼントをくれる存在であり、お利口にしていようと思わせる不思議な力でもある。
クリスマスの盛り上がりは、時代とともに変化している。SNSで自分が主役になれるハロウィンに比べると、クリスマスは体験がやや画一的になりやすいのかもしれない。
サウナは、肩書きや役職を脱いで人と向き合う場所でもある。裸の付き合いという言葉は、意外と本当に意味がある。
水風呂の羽衣は、かなり良い漠然である。体の周りにまとわりつく水の膜のような感覚が、サウナ後の快感をより深くしている。
整うとは、考え事やストレスが吹き飛ぶ体験でもある。ちみは、水風呂に入った瞬間に考えていたことを忘れ、施設を出る頃には何を悩んでいたかも忘れているという。
第15.5回は、冬アイスのドギルティから始まり、熱波師の仕事、幼少期の罪悪感、サンタ信仰、クリスマス、サウナ文化まで広がった回だった。罪悪感と幸福感のあいだには、かなり豊かな漠然が眠っている。
本日の漠然マイスター
ハマナカ
紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある。マイスターとしては研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。
どてらい
物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。最近、古畑任八郎という人格が発現した。漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられるし一時的な記憶の塗り替えも可能。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。
さかまさみ
写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。焼き魚との対話に悩む繊細な性格。
漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトのインパクトが大きければ大きいほどまっしぐらに走る。まさに「思い込んだら一直線」の瞬間最大風速系マイスター。
ちみ
熱波師。サウナ室で生まれた蒸気を、タオルと技術でお客様へ届ける風の使い手。
漠然スタイルは「癒しの熱風」。罪悪感と幸福感が同時に立ち上がる「ドギルティ」を持ち込み、熱波、サウナ、水風呂、整いの世界を語ってくれた。お客様にいい風を届け、その表情がふっとほぐれる瞬間に喜びを感じる、サウナのヒーラー系マイスター。
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